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<精神分析的研究> 私達は、現在は統合失調症(奇妙な思い込み)、パラノイア(極端な思い込み)、うつ病、重症強迫神経症、恐怖症、ヒステリー、不安神経症、パーソナリティー障害、摂食障害などの精神分析的研究を行っています。 ここでこういった心のトラブルについて私なりの簡単な説明を致しましょう。 心の中ではいつも愛情と憎しみの力が闘っています。憎しみの力がまさっていればいるほど病気は深刻です。心の統合性は失われまとまりを欠いていきます。心‐パーソナリティーは分裂したり粉々になってしまいます。そうして心の外に放出されていきます。憎しみに満ちた自己部分は自分の外にあって自分自身を責めてくるように感じられ、こうして自分の影に脅えるようになるのです。 これは丁度古代ギリシャの哲学者プラトンが描いた、洞窟の中にあって壁に映る影を見てそれが世界のすべてだと思って生活している人々と似ています。彼らは洞窟の外の広い世界に気付けないでいます。 こういった事態がもっとも深刻に起こってくるのが統合失調症(奇妙な思い込み)の人達なのです。粉々になった心の部分は幻覚となって患者さんの残りの心の部分を攻撃してくるようにもなるのです。それはもともと自分自身だったのですからその人を正確に攻撃してきます。逃げることは全く出来ないと感じられます。 パラノイア(極端な思い込み)の人達の場合は攻撃してくる対象はまとまりのある一人の人物として感じられています。そして、その対象が愛情を持っているようには全く感じられないのです。 うつ病の人達の場合は自分の攻撃によって傷付いた対象を自分自身の心の中で感じられています。自分の憎しみによって傷つけた対象を愛情によって修復するということに絶望を感じているのです。 ヒステリー、恐怖症、強迫神経症、不安神経症の人達は傷付いた対象の修復に悪戦苦闘しています。そして、心のバランスを図るために様々な心のメカニズムを駆使しているのです。 摂食障害を始めとしたパーソナリティー障害の人たちは傷付いた対象を自分の心の中で感じることにとても耐え難くて、周りの人たちの心の中に押し込もうとします。こういった人達は悲しみに耐え難くて、とても敏感で繊細で、傷付きやすいのです。 |