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<精神分析入門> 3. 中世ヨーロッパまでの時代 一方、メソポタミアの方ではシュメール文明やアフロ・アジア語族という異なった民族系統の文化の中から、ユダヤ教以前の形態の一神教を信じる民族が起こりました。彼らはウル第三王朝と呼ばれる時期にメソポタミアを去り、エジプト・ナイル河流域に移動しました。紀元前二千年以上も前のことです。そして、そこでエジプト思想やゾロアスター教の教義を取り入れながら、また、バビロン補囚といった民族的試練を経ながらユダヤ教教義を整え、さらにそれを内的に完成させるという形でキリスト教が成立しました。これが後のヘブライズムの源泉となります。 ヨーロッパ文明の中心がローマに移動し、ヘレニズム文化がヘブライズムに取って代わられるに伴い、学問の初期の段階では必要不可欠な合理的な思考が宗教的な迷信思考(つまり思考の退化です)によって衰退することになります。合理的な思考の場所はイスラム文化圏(アフロ・アジア語族)にしばらくはその場所を見出さねばならなくなりました。 |